うさぎの主な病気
歯の病気
- 臼歯過長症:奥歯の咬み合わせがずれて、歯が伸び過ぎてしまうようになります。
- 切歯過長症:前歯の咬み合わせがずれてしまう病気です。
治療法
うさぎの歯は伸び続けており、歯を擦り合わせたり木を噛んだりすることで、一定の長さを保っています。
そのため、かじり木や繊維が豊富な牧草を与えて予防しましょう。伸びてしまった場合には、動物病院で歯を削ることができます。
顔の病気
- 脳瘍:顔面が腫れて膿が出ます。
また、くしゃみ、鼻汁、呼吸障害、眼球の突出といった症状が見られるようになります。 - 斜頚:ふらつき、首が傾くといった症状が見られます。
- 眼振:目が震えて、ふらつくようになります。
治療法
ほっぺたや喉が膨らんでいる時は、膿による病巣が隠れている可能性があります。
これらは多くの場合、歯の根っこが伸び過ぎたり、歯周炎で歯の根っこが細菌に侵されたり、伸び過ぎた歯冠で粘膜が傷ついたりするなど、歯のトラブルによって発生します。
また、斜頚や眼振はエンセファリトゾーンという寄生虫で発症することがほとんどです。
抗生物質を始めとする各種薬の使用で治療をしていきます。
胃腸の病気
- 毛球症:食欲がなくなります。また、尿が出ない、涙が出る、元気がない、下痢をするといった症状が現れます。
- 食滞:食欲がなくなり、尿が出なくなります。
治療法
胃の中に毛が溜まり、食欲がなくなるのが毛球症です。毛が固まってしまうと薬で治療するのは難しくなり、内臓や血管を圧迫して危篤状態に陥ることもあります。
まずレントゲンで確認し、ヘアーボールリムーバー、胃腸機能促進剤、栄養剤点滴などで治療をしていきます。大きく固まってしまった場合は、手術が必要になることもあります。
一方、食滞は食事が多過ぎる、腐ったものを食べる、食事の種類が変わったなどの原因で発症します。腸の動きを促進する治療を行いますが、身体が膨らんでいる時は緊急処置が必要になります。
普段からストレスを避け、感染症に注意することが予防に繋がります。
呼吸器の病気
- スナッフル:くしゃみ、鼻水が出るようになります。
治療法
くしゃみや鼻汁などが出るようになり、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎を引き起こす病気がスナッフルです。
うさぎに多い病気の一つで、進行すると鼻水が膿のようになっていきます。パスツレラ菌と呼ばれる細菌が原因で、鼻水などから簡単に伝染しますので、何頭も飼っている場合は一気に蔓延してしまいます。
命に関わることもあるため、早期に治療を受けるようにしましょう。